■INTERVIEW & PICK UP ARTIST
森山威男

「ジャズのスイングって何?」なんとなく分かっていたが、あまり考え込むことは無かった。「理屈はどうでもいいだろう」がいつもの答えだった。が今、少し考えてみようと思う。

スイングとは揺り動かすことだから、アクセントの位置を幾らかずらせばスイングする。例えば1拍目にアクセントがあると行進曲のようにリズムは安定し力強い。それに対して2拍目にアクセントをずらすと不安定な感じになる。この不安定な感じが「スイング」の始まりだ。スイング感を様々に用いて聴衆を揺れ動かすのは、ジャズミュージシャンの醍醐味だ。それで、スイングさせるために変拍子も含めて様々な方法を用いる。では、スイングさせるのに必要なのは理論的、技術的なものだけか?いや、感情な部分もある。例えば、私は演奏前には共演者と思い切り打ち解けた話をする。するとテンションが上がり「やるぞ!」という気になる。この「やるぞ!」こそスイングの核心、つまり中心となるところだと思っている。

では「感情的スイング」はどうやって会得するのか?それは簡単だ。やる気を起こせば良い。@ まず自分自身の良い所に気付いて自分を好きになることだ。自分の良い所を面白がってさらに練習するとやる気が起きる。独りよがりのお山の大将だと言われようと、そうする。A 次に一緒にプレーする仲間の良い所を探して、仲間を好きになることだ。しかも、演奏の中で何度も「それ、良いね」と褒める。これが一目惚れ状態。B やがて相手も私を褒めるようになり、私と相手の「それ、良いね」が増えてゆく。例え周りの人たちから冷ややかに見られても、気にしないことだ。褒め合う2人の、やる気だらけの世界だ。これこそ「感情的スイング」の基本だ。これがまぎれもない事実であることは、幾度となく実験により証明された。50年程前、山下と坂田と森山は @他の人を真似るよりも自分の良い所を見つけて、それを発展させ、A相手の良い所を演奏で徹底的に褒め、B仲間に対する絶対的な信頼ゆえに、相手のためなら何でもしようとした。この核心があれば、何が起ころうともスイングできる。間違えたら間違いを理由にスイングさせる。もはや演奏のことで反省したり、画策する必要はない。なぜなら3人が演れば必ずスイングするのだ。

「スイングの核心」という電子書籍の中での企画、監修をなさった東京芸術大学の長谷場浩教授は、4年に及ぶ研究の最後をこう結んだ。「今から思うと,遠くまで来たものだと思う。笑顔の絶えないご機嫌な旅を続けた。こうしてディスクと冊子が同じ船に乗るまでこぎ着けた。すべては、森山威男さんの笑顔があってのことである。」嬉しいねー!長谷部先生もスイングの核心を捕えた。しかもそれは、仲間のために何でもしようと決めた4年間、同じ船に乗り込んだ松原隆一郎先生や亀川徹先生、高井浩司先生の「スイング」の核心でもあった。

NEW YEAR SPECIAL 2018
森山威男 3DAYS


1月 2日(火) 3日(水) 4日(木)
開場17:30 開演18:00 ¥4,000+税(1ドリンク付)
◎12/3 AM11時より、新宿ピットインにて、チケット(予約可)前売り開始。

2日 森山威男(Ds)類家心平(Tp)川嶋哲郎(Ts)板橋文夫(P)水谷浩章(B)
3日 森山威男(Ds)類家心平(Tp)川嶋哲郎(Ts)水谷浩章(B)
4日 Plays 井上淑彦
森山威男(Ds)類家心平(Tp)川嶋哲郎(Ts)佐藤芳明(Acc)田中信正(P)水谷浩章(B)




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